イタリア・ベネチア旅行記(1)ーローマとベネチアの違いー

イタリア

ベネチアの駅舎を抜けて最初に見えた橋の袂では、インディゴブルーの空の下で仮面舞踏会に使われるような目の吊り上った銀色のマスクが、黄色や緑のチェーンや赤色の羽など色とりどりの派手な装飾を施されて路上に並べて販売されていた。
このマスクはベネチアの土産屋の大半に置かれていた。仮面舞踏会はベネチアが発祥らしい。中世の頃にこんなマスクをしてお互いの顔や身分や素性を隠して舞踏会が行われたのが起源なのだけど、今この時代に仮面舞踏会が行われているのだろうか?大半は土産として観光客が買っていくのだろうが、もし仮面舞踏会が目的で買って行く人がいたのなら、話を聞いてみたいと思った。
仮面舞踏会で結ばれた2人は仮面を外しても尚、地位や身分を超えて愛し合い結ばれる事ができたのだろうか?

僕はこれまでにローマ、フィレンツェと旅をしてきていた。だけどベネチアの駅舎をでた時の雰囲気は今までのローマ、フィレンツェとは全く異なっていた。
ローマ、フィレンツェの駅には間違いなく生活やビジネスの匂いがした。勿論、多くの観光客が駅にはいたけど、スタイリッシュなスーツに身を包んだ男性や、美しいモデルがニッコリと微笑む巨大な広告、改札をぬけるとファーストフード店や新聞や雑誌が並ばれた売店、見た事のある世界にチェーン展開しているブランド衣料品店等が、乱立していた。

パニーニだか何かを焼く匂いがしていたがそれは温かさというより、人々の往来と駅舎のゴミゴミとした雰囲気にかき消されていて何処か素っ気のない印象を僕に与えていた。

人々はそれらの匂いや風景にはまるで関心が無いかのようにただ前だけを見て足早に歩いていた。そこに陽気なイタリア人という感じはしなかった。そして駅を出ると圧倒的に黒人の割合が高かった。路上で出店を出してるのはほぼ黒人の印象がした。彼らはファンキーなアメリカの黒人さんのようにレゲエやらラップなんかを店先で流していた。イタリアらしさ見たいなものを求めていた僕は少し戸惑ってしまった。EU全体で難民対策を昨今までしてたのでそのせいだろうか?僕は、そんな事を考えながら旅をしていた。 (2)へ続く。

最後までお読み頂き有難うありがとうございます。

記事は如何でしたでしょうか?
ランキング上位を目指してます。面白かったという方は応援ポチお願いします。励みになります!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
グラッチェ!

にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村

コメント

  1. ピレッティ より:

    駅舎で感じた空気。ローマ、フィレンツェで感じる雰囲気と対比的なベネチア。
    そして地中海に面した街で感じた北アフリカ。
    そして、今の状況だから思うのか、いつかまた日常を取り戻してほしいと願います

タイトルとURLをコピーしました