エジプト・ピラミッド旅行記(2)ーどちらにするかで大違いー

アフリカ

カイロでピラミッドに行くのにタクシーを止めた僕の前にピンクのタクシーに乗ったでっぷりとした運転手と黄色のタクシーに乗ったひょろりとした運転手が出てきた。僕はその2人に囲まれた。何処に行くのか?と2人に英語で聞かれたのでピラミッドに行って、その後ツタンカーメンの黄金のマスクを見れる博物館に行きたいと伝えた。

1日レンタルか?と聞かれて、それでもいいと答えたらデップリとした運転手は派手なピンクの車内から分厚いノートを取り出して僕に見せてきた。
そこには英語や中国語、ロシア語など多種の言語がカラフルな文字で、「このドライバーは素晴らしいドライバーです!」とか「良い1日を過ごせた!」とかページ一杯に書かれていた。そして僕が日本人だとわかると日本語で書かれたページを見せて、ホラ、おれは日本人にも喜ばれている。と話をしだした。

文字や文章から見ても間違いなく日本人が書いたものだった。それを見ていた細いドライバーは旗色が悪いと思ったのか僕の分からないアラビア語で太ったドライバーに大声で文句を言いだした。多分、「お前は横入りをしてズルイ、コイツは僕の客だ!」とでも言っているように思えた。彼は大人しそうに見えていたので僕はかなり驚いてしまった。

このままだとお互いに胸倉を掴みそうな勢いだったので僕は2人に例えば20時まで貸し切りだといくらなのか、安い方を選ぶと提案したが、何故か2人は示し合わせたように1000エジプトボンドから譲らなかった。
困り果てた僕はなんとなく横入りされたヒョロりとした運転手の方が可哀想に思えたのと、横入りしたデップリと太った運転手は押しが強そうだったのでヒョロりとした運転手を選ぶ事にしたと伝えた。

ヒョロりとした運転手は手を上げて喜び、太った運転手はガックリと膝を落として「ホワイ?ホワイ?」と繰り返した。「俺の方が楽しく案内出来るから考え直してくれ!」と言われたが「御免!」と通し切った。

やがてデップリとした運転手は両手を広げて仕方ないと言ったポーズをして「オーケー、オーケー」と独り言を言って、タクシーに乗り込んで去っていった。僕はスーツケースをヒョロりとした運転手の黄色車のトランクに積み込むと後部座席に座った。

運転手は何故か、運転席に座らず「ちょっと待ってて」と言って歩道を左に駆け出して行った。1人にされた僕は不安に思ったが、運転手は5分ほどで右手にビニール袋を提げて帰ってきた。そして運転席に座るとビニール袋の中から円形のプラスチックの白いパッケージを取りだし、僕に渡した。

僕が不審に思っていると、「コシャリ、コシャリ、美味しい、美味しい。」と下手くそな英語で繰り返した。中を開けて見ると白米の上にひよこ豆やトマトソースとパスタが乗った見た事のない食べ物が入っていた。


僕はもしかしたら睡眠薬でも入っているのかもしれないと更に警戒して、食べなかったのだが、運転手が「食べないの?」と聞いてきたのと、少しお腹が空いていたので食べる事にした。
コシャリはそれほど美味しい訳ではなかったが全部食べた。食べ終わっても特段眠気は起こらなかった。
本当に彼なりのお礼のつもりだったのかもしれない。
僕達の黄色の車は、ピラミッドに向かって走り出していた。

最後までお読み頂き有難うありがとうございます。

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シュクラン・ガジーラ!

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コメント

  1. asainthesky より:

    タクシーの攻防戦、日本以上に激しいですね!
    決めた後のリアクションも大きい(笑)
    コシャリ、あんまり美味しくなかったんですね。
    睡眠薬入ってなくてよかったですね!(笑)

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