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貴方に読んで頂けるから今日も僕は書く事が出来ます。ありがとう。
今日は、夜どうしても甘いものが食べたくなるのをヨーグルトで誤魔化しました。。。皆さんは夜食べたくなったらどうしてますか?
こんにちは!mottoです!メキシコの続きをどうぞ!
サカテカス の市街地に向かう途中に僕は、路上販売していたタコス屋を見つけて、牛肉のタコスを購入した。くすんだ白と赤のクラシックな車を改造した出店には数名のメキシコ人が集まっていた。日本人が珍しいのか、何処から来たのか?と声をかけられる。この国の人達は本当にフレンドリーで躊躇なく話しかけてくれる。
少し寒かったのでタコスとコカコーラと一緒にホットコーヒーも頼んだ。
タコスとコカコーラの組み合わせはメキシコ人で嫌いな人が居ないくらい鉄板の組み合わせだ。
タコス屋の親父さんは、黒い鉄板でヘラを器用に使い牛肉を小さく切り分けながら焼き、僕にタコスを作ってくれた。おじさんの年季の入った大きな手が、僕にタコスを渡す時に、牛肉の芳しい香りがした。僕は出店の隣にあるCOCA-colaと派手なロゴのあるビビッドな赤一色の丸いプラスチックの卓上にタコスを置いて、これまた真っ赤なコカコーラの瓶が背もたれに描かれたプラスチックでできた椅子に座った。椅子は安定が悪く僕が座るとガタガタと左右に揺れた。
牛肉タコスは、刻んだ玉ねぎと一緒にアボガドとチリで出来たチレーナと呼ばれる枝豆色のソースをかけて最後にライムを一絞りして食べる。
このライムが1番のアクセントでこれが無いと物足りない。好きな人はあとパクチーも入れればいい。メキシコでは日本のようにレタスや、トマトを入れたりはしない。あくまで肉の旨味を優先する。
タコスは素手で豪快に口に運ぶ。大抵の場合、噛んだ口の反対側から牛肉や玉ねぎなどがポロポロと溢れ出るが、気にせず口にほうばると、ジュワッと肉汁が溢れ出る。その豪気な味わいをチレーナの滑らかでまろやかな甘みと辛味が包む。さいごにライムの爽やかな酸味が相まって口の中で混然となる。そこをコカコーラで流し込む。その瞬間が至福の時だ。
初めてこのタコスとチレーナ、タマネギのみじん切り、ライムの組み合わせに出会った時には既成概念を崩された様な気持ちになった。
僕は、ある程度食べ終わると、香り豊かなコーヒーで暖を取りながら、分かる範囲のスペイン語と英語で同席した中年男性のメキシコ人と話しをしていた。話好きの彼らといると少し長引きそうだったので、僕は用事があると言って、出店を後にした。メキシコ人達は去る人を決して引き留めないし、帰りたい人は遠慮なく立ち去る。
だから日本のように長居しなきゃいけないという事もない。
サカテカス の旧市街に向かう途中で旧式のビートルを発見して、どのアングルで撮れば綺麗に撮れるかなどを研究したり、水道橋をどうすれば映えるかを探していた。写真を撮っていたら、
街路の木々の中で1番背の高い木から1枚の黄金色した銀杏がハラハラと風と戯れながら路傍に落下するのが見えた。
1枚の落葉が石畳に落ちた後の未来を僕は考えてみた。比較的清掃されているこの地域では落ち葉は、清掃員が掻き集めて廃棄される運命だ。収集されずとも踏みつけられたり、雨に濡れたりしていつか形も無くなり果ててしまうだろう。
一度木の枝から舞い落ちてしまった落葉は2度と枝に戻る事はない。その自然の摂理をこんなにも意識した事はなかった。そう思ったら舞い落ちた一葉に憐憫の情でもできたのかもしれない。
僕は石畳の隙間に挟まった黄色のそれを拾い上げ、雨の当たらない水道橋の下の階段に移動した。もしかするとそれは葉にとっては迷惑な事だったのかもしれない。
だけど、僕は何故だかそうしたいという激しい衝動に駆られてしまっていた。もう一度、時間というモノは残酷なモノだと感じていた。
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